Flexum S

フレクシウム S

スピーカーの性能を
最大限に引き出すために開発した
ルーム・アコースティック・パネル

空間に溶け込む高いデザイン性

Flexum Sは、音響理論に基づきながらも音楽を楽しむのにふさわしい美しい仕上げを考慮して設計されました。スピーカーから再生される音は、その50%が部屋の音響特性に影響されます。音波は光と同じように、その進路に存在する物体によって反射または屈折します。放射された音波に対向する壁は鏡が光を反射するのと同様に音を反射します。

このような現象は音楽再生においてはコントロールされなければなりません。室内の6面の壁がお互いに平行に対向しあってている部屋ではいわゆるフラッター・エコー現象が発生し、音楽再生における音像定位が曖昧になります。また、特定の音域だけが強調され、独特なクセのある再生音になります。

これらの現象は、主にスピーカーにもっとも近い壁面に家具などの反射音を拡散する物体がないことに起因します。

音響理論に基づいた適切な吸音・反射効果

この問題を避けるためには、いくつかの技術的解決が考えられますが、そのひとつが吸音することであり、もうひとつは拡散すること、さらには極力平行な対向面を無くすことです。

Flexumの設計思想は、この吸音・拡散の両方を実現することでした。とりわけ平行な対向面を得るための凸形のパネルは、その中央部の音響迷路に音波を誘導することにも寄与しています。前後に配置された積層メープル材とその表面に彫られた複数の溝は音波のコントロールに最大の効果を発揮します。

また、Flexumの高級家具を彷彿させるデザインや明るく穏やかな色調の仕上げはm音楽を楽しむ雰囲気を損なうことなく、音楽をより音楽らしく、そしてより美しく再生します。

左:一般的な部屋における反射現象。
壁からの反射によるコーナー定在波とエコーが多発。

右:Flexum Sのウェーブ・トラックと吸音パネル。
定在波とエコーを抑制。